皆さんこんにちは。

ひまわり動物病院 院長の河口です。

さて、今回からはそれぞれのケースでどのように腸活を取り込んでいるのか

についてお話しします。

まずは、アレルギー(アトピー)で併用する方法について説明します。

一般的にアレルギーは体質です。早ければ1歳頃から体に痒みが現れることが多く、

遅くても3歳頃までには、他の子たちに比べてはっきりした痒みが現れます。

動物達は痒い時に、「舐める・ひっかく・こすりつける」といった行動をとります。

このような行動が頻繁に見られ、目の周り・外耳炎・首の前面・足先・脇・おなか・

内股・膝関節の外側に皮膚の赤み・痒み・脱毛がみられる場合は、アレルギーの

可能性が高いと言えます。

また、アレルギーには、アトピーや食物アレルギーの2種類が含まれます。

アトピーは空気中のハウスダストや花粉、食物アレルギーは食材のたんぱく質に

対して反応するため、治療はそれぞれに対する対処が基本となります。

具体的には、アトピーは内服薬を使い、食物アレルギーには食生活の

改善を行います。

そして、腸活を取り入れる際には、このような治療を行ったうえで

ケストースやパラガセイ菌を併用することがポイントとなります。

ただ、例外として生後6か月頃からの1歳未満の早期の痒みには、

敢えてアレルギー治療を行わずに腸活のみで対応することがあります。

しかし、これは稀なケースなので、一般的には先に適切なアレルギー

治療を行うことが重要です。

アトピーや食物アレルギーと診断されたら、最初から腸活を併用する

ことは非常に効果的と思います。

しかし、皮膚の状況により抗生剤を使う場合や金銭面で併用が

無理な場合は、基本となるアトピー治療薬や食事の改善を優先

しなければなりません。

アトピーや食物アレルギーは、完治することはありません。

そのため、その体質とお付き合いするために長期お薬を継続する

ことが重要です。

ちゃんとお薬を飲んでいても、食事を改善しても、年間を通して

良し悪しがあるのがアレルギーです。

上手に付き合っていく手段の一つに腸活を取り入れることは

とても効果的だと思います。

ぜひ取り入れたいと思われる方は、その旨をお伝えください。

次回はブツブツができるケースの取り入れ方についてお話しします。

院長 河口

ひまわり動物病院