【重要】効果的なシャンプーのやり方
皆さんは、ご自分で愛犬のシャンプーをされていますか?
ほとんどの子がシャンプーを嫌がるのでご家族にとってはとても大変な作業ですよね。
せっかくシャンプーを頑張っても効果が出なければヤル気がなくなりますね。
今日はそんな大変なシャンプーをできるだけ効果的にする『シャンプーのコツ』についてお話します。
シャンプーのコツ
その1「まずはしっかりと肌を濡らすべし・・・」
まず最初は肌にたっぷり水分を含ませることから始めます。水と馴染んだ肌はシャンプーもよく馴染
み泡立ちがよくなるので汚れも取れやすくなります。
コツとしては全身を濡らしたら約3分程度放置し、肌に水分が入り込むのを待ちます。
その2「シャンプーをたっぷりと使うべし・・・」
しっかり肌に水分が入ったら、シャンプーで洗っていきます。皮脂汚れは泡と石けん成分によって
落ちるので、たっぷりのシャンプーを泡立てて濃い濃度の泡を作り、それをカラダ全体に塗りつけて
優しくマッサージしながら汚れを落としていきましょう。
⇩のシャンプーは当院で使っている泡で出るシャンプーです。
最近はこのような泡の出るポンプの商品があるので、いちいち泡立てなくて良いのでおすすめです。
その3「ドライヤー時間は短くするべし・・・」
全身をしっかり洗った後はシャンプーを流してドライヤーで乾かしましょう。
しかし、ドライヤーは嫌がる子がたくさんいるので、できるだけ素早く乾かすことが大事です。
そこでおすすめグッズが⇩の商品です。
これは吸水性タオルと言われるもので、ピンクの方は触るとスポンジ素材のもので洗車グッズで
同じようなものがあります。黄色の方はShamWowと言う商品で、元はもっと大きなタオルなんですが
それを使いやすいように小さく切って使っています。
どちらもたっぷり水分を吸い取ってくれるので、拭いて絞って、また拭いて絞ってを繰り返し、
できるだけタオルドライで水気を取ってドライヤーの時間を短くするのがポイントです。
もし、このようなグッズがない場合は、普通のバスタオルを2・3枚用意してもらっても結構です。
何枚も使ってしっかり水分を吸い取ってドライヤー時間は短くしましょう。
もし嫌がる場合は、少しぐらい乾いてなくてもいいので、無理のない範囲でやってください。
では、次に皮膚病を患っている場合、専用のシャンプーをお使いになってる方もいらっしゃると
思います。皮膚病用のシャンプーと言っても色々ありますが、最もよく使われているのが殺菌系
シャンプーではないでしょうか。
これを使われている方は、次のことに気をつけてシャンプーを行ってください。
その4「殺菌系シャンプーは原液で使うべし・・・」
皮膚に菌が感染した時に使うシャンプーは⇩のものとなります。
このタイプのシャンプーの効果を最大限に発揮するために重要なことは、シャンプーの濃度を濃く
使用することなんです。そのためにシャンプーは泡立てずに原液のままたっぷり使ってください。
患者様の中には「うちの子は皮膚が悪いからシャンプーを薄めて使ってます」とか「肌に悪いから
シャンプーをつけずにお湯だけで洗ってます」と間違った使い方をされている方がいらっしゃいます。
この種類は、皮膚表面におけるシャンプーの濃度が濃くないと効果を発揮しませんので、薄めること
は逆効果となります。そのため、種類によっては体重毎に容量が決められており、ちゃんと容量を
測って使用することが効果を高めるもっとも重要なポイントとなります。
また、先程の保湿系のシャンプーは『泡立てて使う』とお伝えしましたが、殺菌系のシャンプーは必ず
原液のまま使ってください。泡立てずに使用すること!
カラダ全体にたっぷりとシャンプーをつけたら優しくマッサージしながら汚れを落とし、できれば
少しつけ置き(5~10分程度)することがベストです。しかし、もし我慢できないようならすぐに
洗い流してもらっても大丈夫です。そして、その後もう一度、肌の乾燥を防ぐために保湿系の
シャンプーで全身を洗ってください。2度洗いが基本となります。
そして、最後にしっかり流したらタオルドライをしっかり行って、ドライヤーで乾かして終わりに
なります。シャンプーを効果的にするポイントは以上となります。
いつも思いますがこの作業は本当に大変なので、少し手を抜いてもいいから無理のない範囲でやって
くことが重要です。
皆さんのペットライフが少しでも良いものとなることを願っております。