これからご家庭で薬用シャンプー療法をおこなっていただく時のヒントになればというわけでシャンプーの方法のご紹介をいたします

 

まずはそもそも《シャンプー》とは・・・

健康なワンちゃんに対しておこなうシャンプーは、見た目をきれいに整え、臭いや汚れが気にならないように洗うことが主な目的です

 

では【薬用シャンプー】とは・・・

薬用シャンプーには皮膚疾患の治療に必要な薬剤が含まれています

いわば洗い流して使用する外用剤です

 

人の場合はぬりぐすりを直接つけておくことができますが、ワンちゃんの場合は皮膚がたくさんの被毛におおわれていますし皮膚についたおくすりをなめとってしまったりこすったりして皮膚に刺激を与えてさらに悪い状態になってしまったりすることがありますがシャンプーという方法であれば被毛が多くても皮膚まで薬剤を届かせることができます

シャンプーは洗い流してしまいますのでぬりぐすりが体についている違和感もありません

というわけで犬に対し薬用シャンプー療法はよく使用されます

 

シャンプーの度にご来院はいただけませんし、トリミングに頻繁に連れて行くことも現実的に難しい・・・のでそこでご自宅の飼い主様の手でおこなっていただくことが必要になってきますglitter

 

健康なワンちゃんたちへのシャンプーにも共通していますので採り入れてみてくださいnico

 

 

cone roadシャンプー開始前に必要な道具は全て用意しておきましょう

 作業途中で離れたり、目を離したりすることがなくなります

 特にシャンプーが苦手なワンちゃんの場合はおすすめします!!

 例) シャンプー コンディショナー ブラシ バスタオル ドライヤーなど

 

 padブラッシング

 シャンプーの前にはブラシやコームを使って毛の生えている向きに沿って梳かしておきましょう

    被毛にある大きな汚れ・もつれ・抜け毛を取り除いておくとより一層皮膚にシャンプー剤が届きやすく

  なってすすぎ残しもなくなり、仕上げの乾燥に費やす時間も短くすることができます

 

  

 tears 先洗い

  しっかりと全身の皮膚表面を濡らしましょう

  目安時間 約5分 湯温 30℃~35℃のぬるま湯

  皮膚表面と被毛についた汚れやアレルゲンなどを洗い流し、皮膚に水分を与えてシャンプーに備えます

  高い温度のお湯は皮膚の乾燥につながり、体が温まると痒みやが赤味が増すことにつながりますので

  使用は控えてください

  体が濡れると体温は下がりますので季節によりますが高めの室温に調整しておこなう方がよいでしょう

 

megaphonenote2シャワーヘッドを体に近づけて沿わせるように扱うと水流の刺激がやわらぎます

 

glitterシャンプー

 薬用シャンプーは基本的に水で薄めたりせずに製品そのままの濃度で使用することとされています

 ワンちゃんたちの皮膚は人間よりも厚さが薄いのでやさしく扱い刺激を与えないことがポイントに 

 なってきます

 そのため泡でシャンプーを行います

 ワンちゃんの体にシャンプー液をつけてからこすって泡立たせるのではなく、泡立たせたシャンプー

 用意します 

 当院では洗顔や入浴時に使う【泡立てネットを使用しています

 やさしく洗浄できて、使用するシャンプーの量も少なくなり、節約にもなりますheart

 

泡立てネット

 

 ↑ このタイプは安価で入手することができますnyan

 

濡らしておいた泡立てネットにシャンプーを適量とり、揉んでなじませて泡を作ります

シャンプー泡を洗いたい部分につけて指の腹などを使ってマッサージするようにやさしく皮膚に

なじませます

それぞれの薬用シャンプーに応じて変わりますが、薬用成分が作用するためには時間が必要です

シャンプー泡が体についた状態で約5~10分ほど漬け置きします

その間は声を掛けたりマッサージをしたりなどしながら待ちましょう

explosionゴシゴシ洗いは避けてください

 

cone road体に泡をつける順番は最初に症状のひどい部分からにして、残りの部分は後から洗いましょう

 患部が泡に包まれるや否や漬け置き時間タイマーのカウントダウンを開始しましょうgya

 じっとできない、シャンプーが苦手なペットであればなおさらです!!

 

cone road体全体もしくは症状が出ている部位がおおわれる量があればよいので最初は使い切る量の泡を

 用意し、足りなければ追加すると無駄が出ません 

 

megaphonenote2汚れがひどい場合は最初に一般的なシャンプーでさっとシャンプーしてから薬用シャンプーを使用

  するとよいでしょう 

 

tearsglitter2すすぎ

 先洗いの時と同様にぬるま湯に水温を設定して しっかり十分に 被毛の間から泡が出なくなり

 ぬるぬる感がとれるまで洗い流します

 目安時間 約5分 湯温 30℃~35℃のぬるま湯

 すすぎ残しが皮膚トラブルにつながることもありますので注意しましょう

 

megaphonenote2短頭種や顔周りのシャワーが苦手な場合はシャワーを直接当てず、水を含ませたスポンジで

 拭いたり、近くでしぼってお湯をかけたり、手でお湯をすくってかけてあげたりしてみましょう

 

glitter3乾燥・ドライング

 しっかり泡を洗い流した後はできるだけ水分をとりのぞきます

 まず手でやさしく体全体をなでて体の末端部分へと水分を集めてやさしくしぼります

 耳先へtears 鼻先から顔・頭⇒首⇒胴⇒尾へtears 大腿から4本の足先へtears

 やさしくしぼって水をきりますtears

 その後【吸水タオで体を覆い水分を吸い取らせます

 

吸水タオル

 ↑ 乾燥時はカラカラ・カチカチになります 使用前に1度濡らしてしぼっておきます

 

 水分を含んだ吸水タオルはしぼれば再び吸水性が復活しますので繰り返して吸い取り

  体全体で行います

cone roadホームセンターやカーショップにて洗車用品としてまた、TV通販の家庭・台所用品として

 同様の商品を見かけます

 

 さらにその後残っている水分をタオルに吸い取らせます

 当院では【マイクロファイバータオルを使用しています

 

タオル

 吸水性にすぐれ、洗濯後の乾きも早くて助かります笑う

 肌触りもやわらかいと思います

 

 ワンちゃん自身に ブルブル してもらうのも一手です(後のお掃除はお願いします・・・) 

 タオルドライ時もexplosionゴシゴシbibibiはひかえましょう タオルに水分を吸い取らせるために

 やさしくおさえる程度でお願いします

 

 乾燥のし過ぎは皮膚にとって良くないことですので、後はそのまま自然乾燥でも大丈夫です

 室温が低すぎると体が冷えてしまうので適宜調節してください

 ある程度乾くまでの間はペット用のバスローブを着せておくのも一手かと思います

 

 濡れたままがきになる場合や長毛種などの場合はドライヤーを使用しても結構です

 体が温まったり、過度に乾燥すると痒みや赤みをひきおこすことがあるので基本的に冷風で

 乾燥してください その際の室温設定は寒くならないように調整してください

 

 環境が寒い場合やペットがブルブル震えている時、冬場は温風を使用しても構いませんが、

 温風と冷風を交互に使用して体がなりすぎないように気をつけましょう

 最後は冷風で仕上げてクールダウンさせ、キューティクルをひきしめましょう

 

 以上で完了ですglitter2   お疲れ様でした

 

 今回ご紹介しましたことを参考にしていただきそれぞれのご家庭で行いやすい方法で継続して

 行なっていただきたいと思います

 

 病院での治療とおうちでのケアで一緒に症状の改善を目指しましょう!!

 

 最後までお読みいただきありがとうございましたihi

 

 

 

 

 

  

  

 

 

 

 

ひまわり動物病院